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■季節の警告


太陽の光がビルディングにぶつかっては 弾け飛ぶ
弾け飛んだ光の屑が アスファルトで眩しく燻っている
地上に立つ建物という建物は
コップに張った水のように 腫れあがっている

息を殺していると 地動説を確認できる位の 静けさなのだが
めくった雑誌から 活字が抜け落ちるほど
地上は堕落しきっているのが解る。

僅かでも集中力失うと ゴムホースから流れ出る
洗濯機の汚水のように 意識の歪みに吸い込まれ
異次元の荒野に 放り出されてしまうに違いない

しっかりと
手の届く全てのものに しがみつかなければならないほど
暴力的に 夏が やってきた。