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上五島 小値賀 ママコ
〜初の五島 初のヒラス狙い！〜
ママコから見た五島本島 初めての五島 ついに上五島初の釣行となった。執拗に？Ｔ瀬氏から誘われていたが これまで五島には、足が向かなかった。しかし、今回はなぜかその気になった。 「よし、いきましょう！」 金曜の夜出発して土曜日の朝から日曜の朝までの釣りだ。 そして、道中は雨。またかと思えるほど降っている。 午前３時にはアジカ磯釣りセンターに到着。立派な仮眠所もあって一眠り。
船は、アジカの中では小さいシーウイングだが、これでも充分立派だ。 ３ｍと波が気になるが、大した揺れもなく、約一時間半で上五島に到着。 どれも見事な磯だ。しかし、波が高く、何処にでもとは乗れそうにない。 「これで、乗せたら死体が浮くぞ（笑）」船長が笑っている。 「心配すんな。あんた達はママコに乗せるよ。」当然、私は知らないが Ｔ瀬氏によると 帆揚、白瀬、ママコが三大名礁らしい。 荷物を準備する腕にも思わず力が入る。
えっ？相席？？ 「先客がおるけど１０時までだから…それまでは釣らんでね。」 と船長が声を掛けて船が離れていった。
美良島？山羊がいて綺麗な島 ８時に磯上がり、１０時まで待つくらいなんてこと、ないよー。 なんて思ったが、しかし、実は先客は二組居て、一組しか１０時で帰らなかったのだ。 しかも、この残った一組ときたらなんと二人で竿を６本も出して、あちこちに 置いたままの無神経な客で、そんな連中と一晩同じ瀬で過ごす羽目になったのだ。 確かに素晴らしい磯だが、大人数がいやで磯に来ているのに…相席とは。 意欲はガタッと減退した。 ゆったりと飯を食って、仕掛け作り。仕掛けは反転フカセカゴをフリーで ハリスは、ヒトヒロ半とり、ハッボーウキをアタリウキにする。 さあ、一組帰って、竿だしだ。 ヒラスよ 何処へ行った？ おっと、第一投に イサキだ。幸先いいぞ。 なんて思っていたのもつかの間、全然アタリがなくエサを取られ出した。 オマケに もう一組の同じヒラス狙いの客が交差して投げるので やる気もそがれ 休憩が多くなる。
Ｔ瀬氏かなり必死に釣っている。 とてもヒラスなんて釣れそうにない。ホントに釣れるときは波間に ビシャ、ビシャッ！とヒラスのセビレが見えるそうだ。 昨日の客も三人出来ていて、僅か一尾しか釣れなかったそうだ。 ホントに居るんだろうかと、見渡していたが誰にもアタリはなかった。 とても、その狭い釣り場のなかに戻る気にならず、ちょいと 空いたところでクロ釣りをしてみることに。 撒き餌は殆どパン粉に集魚材、ツケエはボイルしかない。 当たってくるのは、コッパにイスズミ…またこれかって感じだ。 一発、カツオらしきアタリがあって、針を飛ばしたが、夕方になったら 潮が速くなり、他の釣り人の邪魔になりそうだったので、そこも止めて 場所を変わったが、もうアタリはなかった。 ふて寝…爆睡！ 結構、広い磯なのに別の一組の二人が道具を広げ、寝るところもせまい。 とても、夜釣りをする気にもならず、岩の上に横になると そのまま ストンと寝てしまった。 とてもよく寝たような気持ちで目覚めたが、まだ午後９時。 三人で、北斗七星を眺めながら、持参のウォッカを飲みまた爆睡。 今度は朝までグッスリであった。 ついにヒラスヒット！ うっすらと夜が明けていく。いよいよと思うが 他の二人組が 夜釣りから続けており、よいポイントは押さえられていた。 Ｎ原氏は、もうヒラス釣りをあきらめ、クロ釣りをすると、別のポイント へ行った。 「こりゃーここじゃ釣れませんねー」とＴ氏にぼやくと「俺が釣らせてやるよ。」と 率先して 割って入ってくれた。
これも名礁沖黒瀬。しかし波が高かったので誰もいない。 結果として、このＴ氏の行動が、最初ひどい連中だと思っていた この二人組が 実は、そうでもない、ただの気の付かない男達で有ったことを知った。 なんとなく波が騒いでいる。とてもいい感じなのだ。 一投入れるとぽっかり浮いたウキがスーーーと消えた。ばっちり合わせると それなりの引きだ。しかし引き寄せるとカツオだった。しかしカツオは美味い。 時折、波間にカツオが跳ねる。 またも、アタリ。よし、調子にのって、巻いているとスーと軽くなる。 あれれ、外れた。と思ったが、実は手前に魚が突進してきたのだ。足元に来ての スゴイ突っ込み。「そりゃーカツオじゃないよ。」知らないオッサンが声を掛ける。 「おおお、ヒラスやーーー！！！タモタモ」なぜか関西弁？ Ｔ氏にすくってもらった初のヒラスは、後で計量すると３キロあった。 こぶりだか、とにかく初物。嬉しい。五島まで来て、もうちょっとでボーズで 帰る事になったかと思うとぞっとするし、素直に喜べた。他の二人組も 「ちょいと釣って、釣れて効率のええ釣りやね。」「なかなかの型だね。」 五島を後に まだ誰も釣れてないので、にわかに活気づく。しかし釣れてくるのは またカツオばかりなのだ。 しばらくすると、潮も止まり、魚も跳ねなくなった。 もうだめだと思い、休憩して見ていると、なんとＴ瀬氏がかけた。 さすが。型はちょい小ぶりだが、粘りを見せてくれたのだ。 しかし、後にも先にもヒラスはここまで。 残念ながらヒラスはもう顔を見せなかったのだ。 １０時納竿。時化も治まり、船は快適に飛ばす。一時間半で無事港に。 ヒラスは昨日、今日と釣れていなかったようだ。貴重な一本。よしとしよう。 帰りを運転した。よく考えたら、熊本、福岡、佐賀、長崎をすり抜けているが 思ったほど遠くない。午後３時過ぎには家に帰り着いた。 それにしてもボーズでなくてよかった。実感。
３５リッター内径６０センチのクーラーにちょっと曲がって入ったヒラス。 |
今回のお勉強；
・フカセカゴのヒラス釣りそのもの。
・しゃべらなければ知り合いにはなれない。
釣果；
ヒラス１ カツオ３ イサキ１ バリ３ コッパ２ イスズミ多数。
胃袋の中身；なし
ヒラスとカツオを刺身で。絶妙の味でした。
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