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1995年、いつも顕微鏡を覗いたりを仕事にしているMさんは ウキ作りを始めている。 実はMさんに触発され一時期私もウキ製作に乗り出したが、 (1)旋盤を買う金がない(2)もっと緻密な人が作るなら任せよう! という思いから自分の欲しいウキをMさんに作ってもらうこととしている。 以来、私は工房「雲水ウキ」きってのフィールドテスターとなる。 実は、M氏は私の釣りの師匠格。丁寧にご指導頂いた。 今では、雲水ウキで釣って、このM氏よりよけい釣ることが師匠格への恩返しと思い、 釣技に切磋琢磨しており、 時折勝負を挑み、負けても勝っても自身のウキなので嬉しそうな顔をするM氏である。 今回は、工房をお尋ねしてウキ作り工程をインタビューした。 削るウキ作りは、桐の木の角材削りからスタートする。書くのは簡単だが根気のいる作業だ。 1.一辺3cmの角材中心に穴を通し、俵鉛を埋め込む。 2.ドリルで穴を開けた角材を専用旋盤にピアノ線を通す形で固定、ノミやペーパーで削り、形を整える。 パイプを材の中心に通すが、これは内径2mm程度がよく、プラモ屋等に売っている。 このあと、さらに鉛部分やパイプはみ出しなどをペーパーできれいにする。 下塗り前にさらに旋盤で回し、ぶれがないか確認する。 下塗りはカシューの白を使用。その後ウキの強度を増すため、エポキシコートでコーティングしている。 下塗りは、最低5回は必要。一回ごとに水ペーパーでサンディングする。 蛍光塗料は2液性を使用。蛍光塗料、紫外線防止剤も基本的に3回ドブ漬けし、乾燥後、 ペーパーでサンディング。 ボディ色塗りは、全てカシューを用い、筆で色を付ける。これはもうセンスの作業だ。 コーティングは、エポキシコートでしているが、コーティングとサンディングを5回繰り返す。 これで完成! 全く書くのは簡単だ。しかし、一体何回の工程があるのか。ちょっとぞっとなる。 相当根気があって緻密な性格じゃないと出来ません。 これは、いい加減な私のインタビューなので 正確に理解し、ウキ作りにチャレンジしたい人はメールくれたらこのM氏を紹介します。 |