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2003
REPORT

.07


最新の釣行報告 2003年4月19日
鹿児島上甑 西側


DATE 2003.04.19 中潮 満潮 9:02/22:10前後 波高2.0m
天候: 気圧の谷が近づく。南西の風、曇り時々雨。
行  程 pm11:00 熊本出発 am3:00 牛深 クイーンパートナーにて出港
スミラ瀬と境瀬の間にある無名瀬に渡礁。
同行者muchojuinさん、turumikuroさん、T永さん
渡 礁T永さん
タックルDAIWAメガドライ1.7号,BBXテクニウム3000
仕掛けミチイトトリプルワン2.5号/ハリストルネード3〜2.5号ウキ000〜2B 針 グレ一番6号

深川釣具のクイーンパートナー号


決死の覚悟で

 前回ついに、3連続ボーズを食らってしまう。なんとか、クロを釣りたいという強い決意で、臨むが またも週末に限っての天候不良。手打ちは、早々にキャンセルとなり暗雲立ち込める気分。 なんとか、中甑に出航出来るとの牛深深川釣具の話に、あまり気乗りもしないが、熊本を出発する。
 天気は、どうにか持ちそうだ。クィーンパートナーは、何も無く快調に甑へと飛ばす。 わずか一時間45分で、地元の船に乗り換え、なんと興味深い上甑の西側に上磯が始まる。
 しかし、海はうねりが強く、3名単位で渡礁が始まるも、私達の降りた瀬には、誰もくっついてこなかった。丁度スミラ瀬と境瀬に挟まれた、やや奥まったハナレ瀬に、私とT永さんは降り立った。 かなり風も吹いており、波も時折、打ち上げてくる。まず荷物を安全な高場に乗せ、夜が明けて釣り開始。

磯の右に見えるスミラ瀬

磯の外道五目釣り


 まずは、2Bのウキに3号のハリスをセット。ハリスの真中にかみつぶしを打ち、撒き餌の中頃に投入。 潮は、やや回るように、下層は左に出ながらも、上層の波に引き摺られながら、ゆったりと右に出ていく。あまりいい状態とは思えないが、なんとかなるかも知れない時化具合だ。
 ふっと、ウキから目線を離していた、あわててウキを追いかけるが、どこにも見当たらない。 えっと思い、アワセを入れてみる。おお、何か乗ってる、しかもかなり強い引きだ。 ハリス三号の力を信じ、糸は殆ど出さずに勝負に出た。ダイワのメガドライは、海に穂先が突き刺さるかのように弧を描いている。(もう、少し竿の反発力が有るとさらによいのだが) 思いのほか、魚の突っ込みは鋭い。オナガかも知れないの思いが頭をよぎるが、悲しくも、ミチイトが 瀬ずれで切れる。先週に続き、高価なウキロスト。
 ふうーとため息が出るが、気を取り直して、仕掛けの再セットを行う。ひょっとするとオナガかも知れないと逸る気持ちを抑え、再び投入を繰り返す。
 しばらくして、先ほどと近いアタリ。してやったりと思った。今度は丁寧にシズミを避けてあしらい、浮かしにかかるが、げっ、魚体が、白い…。なんと丸々と太ったヘダイ。正体は、こいつだったのだろうか。 ヘダイには海にお帰り頂くが、その後もヘダイの連続ヒット。

瀬の裏側と東側。ご覧のとおり、ウネリがあり、波が当たってくる。T永氏。

絶望の崖っぷちで

 少し流れが替わり、全くエサが取られなくなる。仕掛けをダブルフロートに変更し、タナ竿二本まで流してみるが反応はない。こうなるとエサの付け方を替えたり、最後はムキミを付けてみるが、ムキミでもエサが無くならないと、生体反応すら感じられない気分になる。
 飯を食いながら少し休憩する。風も強くなり、どうもサラシのなかでは、あたりそうにない。 暫く休んで、釣り座を風が当たらないところに代え、再び投入を始める。 竿一本位のアタリでウキがスッと消える。ガツンとあわせるとなかなかの重量感。ズーンと竿にのしかかってくるが、ゆっくり浮かせると、2キロ位のカラフルなブダイ。しかもこぶのある奴。
 ブダイはかなりの小心者。こいつが食ってくる時は、なかなかクロに会えない事が多い。 狙いを沖に変え、遠投してみる。 しかし、暫くして食ってきたのは、やはりブダイであった。こんな沖でもブダイが食うとは…、

正面の低い釣り座。しかし、波で洗うため、上からの釣りとなる。


 何も食わない時間がずっと流れる。集中力が途切れそうになり磯に暫く座り込んで目を閉じる。 時間は既に昼近く、タナを再び竿一本位に戻し、潮の溜まりそうなポイントにダイレクトに投げてみる。 暫くして、待望のアタリ。よしっ!引き具合もまさにクロ特有のすばやい突っ込み。 これを逃しては、釣果は望めないと先手を取られないように、巻きにかかる。 しかし、海面を割って出てきたのは、残念ながらサンノジ。またも外道に翻弄される。
 
 
 打つ手がなくなったような気持ちになり、ふと初心に帰り、雲水2Bをセットし、タナ二ヒロ半 で再スタートする。
 いよいよ納竿時間が迫る。もう後一投で止めようかというところ。残りの撒き餌を すくって寄せながら、パンパンと撒き、ウキをなじませる。なじむと同時にウキがシュッと勢いよく、消しこまれた。アワセを入れると、右に左に魚が回る。てっきり青物かと思うが、浮いてきたのは、なんとボラ。あえて、仕掛けを切り、このままで納竿はあまりに惨めと、最後の最後の投入をする。 また、同じところでウキが勢いよく消えた。あらら。またかと思ったが、最後の最後で浮いてきたのは、思い焦がれたクロであった。うわ〜、神のご加護か。首の皮一枚のところで、4連続ボーズとお別れする。三途の川から生き返った気分だ。早々に竿をたたみ、これにて終了とした。


魅力ある上甑の西側磯

 結果クロは一尾だったものの、なかなか魅力ある磯だ。条件さえ揃えば、この磯でも大釣りできそうな雰囲気がある。また、周りの磯も同様に魅力的である。 回収の船では、二桁はないものの、そこそこクロは釣れていた。また、イサキをクーラー一杯の組もいた。
 磯は魅力的なのだが、欠点は地元の船の船首のやりだし部分。 いかにも、後付らしく、船の安定感もないうえ、やりだし部は低く、金網張りの状態となっており、 時折、やりだしは、海中に突っ込んでします。波を見計らっての乗り降りとなり、 波2メートルでもかなり危険な感じがする。 事実、回収時のある組にあっては、かなり高いところからゆらゆらと動くやりだし部分に 飛び乗らなければならず、皆に緊張感が走った。出来ることなら安全な設備にしてもらいたいものだ。


久し振りに見たメジナの瞳は、本当に愛くるしく、締めるには。ちょっと可哀想な気分になった。 今日の釣りをきっかけに、また、釣果好転したいものだ。
 出来ることなら再度下甑手打に再挑戦したい。
 さあ、次は数を出したいものだ。


本日の結果


今回の課題;
すこし考え過ぎかもしれない。
結果、最も得意な釣り方、浅棚でクロゲット。
 
釣果;クロ1尾900g、ヘダイ3尾、ブダイ2尾、サンノジ、ボラ
 



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