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2009
REPORT

.8


最新の釣行報告 2009年5月9日10日
鹿児島県下甑島片野浦赤瀬


■行 程 2009.5.9
07:00 出発 10:00 阿久根漁港着 11:00 未来丸出航 13:30 手打着 5.10 12:00 回収 15:00 阿久根着
天候 快晴 大潮 満潮08:00前後(277Cm)波高1m〜1.5m
■同行者 磯遊人さん、八重さん、ペトさん、O田さん、O田友さん、T瀬さん、S本さん、 T永さん、K材さん、N原さん、K原さん、N島兄さん、N島弟さん、S藤さん、 A木さん、gamagureさん
■タックル LOD:がま磯マスターモデルMH-53
  がま磯インテッサGV2-53
  がま磯G-tune4-50
REEL:ダイワ トーナメント-Z LB 3000-4500
■渡 磯 鹿児島県 下甑島片野浦 赤瀬
■仕掛け 道糸:ブラックストリーム4〜3号,バリバス8号 ハリス:ブラックストリーム4〜2.75号,8号 
■使用餌 撒餌;オキアミ生3角(9kg),ボイル1角(3kg),パン粉(4kg)
付餌;オキアミ,ボイル

下甑手打西磯への思い

 大体、甑の中でも手打のルートが一番複雑で悩みが多い。解禁の西磯を目指し てもこの渡船なら絶対だというルートは、はっきり言って存在しないし、運不運にも 泣かされる釣場だが、それ以上に夢のある釣場だから毎年、何とか手打西磯に乗 りたいと画策してきた。
 近年は、やはりGW明けの日帰り客の帰り時刻を狙い、夕マズメ、朝マズメを 釣るのが最も理想的で、そのためには、比較的少人数でOKの渡船をチャーター するに限る。また、トラブルに際し、地元の渡船の方が断然有利で、私は数年前から未 来丸のチャーターをこの時期募って、手打での釣りを楽しんでいた。
 そんな訳で、今回も多くの方が、私の計画に名乗り出てくれた。また、実は全 く知らない方も是非参加させて欲しいの声を頂き、ネットの釣友、クラブの釣友 など、全17名にての貸切釣行となった。
 そして、何よりブログ友のペトリゥスさんもお仲間を引き連れて、参加してい ただくこととなり(というよりホントは、ペトさん向けに計画した釣行でもあった が^^)とても楽しみな釣行となった。
 当日は、驚くほどのラッキーに恵まれた。これ以上ない天候にも恵まれ、ベタ 凪ぎ、前日のシケで、以外と磯が空いていた、おまけに月夜の大潮…これ以上な い程の条件ではないか。
 特に手打と云っても、東側と西側の釣れる条件は大きく異なる。僅かでも天候 不良で、釣場が東側となると、その時点で殆どオナガは期待できない。何度も何 度も苦渋を味わってきたので、今回は、釣りの神様がやさしく微笑んでくれたの かも知れない。

いざ出陣じゃ!

 さて、当日午前7時、約半数のメンバーが、郊外の釣具店で集合。はるばる四 国から7時間もかけて、ペトさん、そしてお友達のダイワフィールドテスターの 岡田さんと、そのお友達の方が待っていてくれた。今回、何のお世話も出来なく てすいません。
 磯遊人さんご夫妻、そしてクラブ夢釣人のメンバーなど、そして、何と全国どこ へでも出没する金宮?さんまで、お見送りのみに来てくれた。有り難う。参加し たかつたことでしょう^^。
 軽く挨拶を済ませ、私は磯遊人さんの車で、今回初ご一緒のA木さんと共に出 発。ワクワクの楽しいドライブでした。
 港に着くと、そのうち全員集まり楽しい釣り談義。牛深からは、久し振りにgamagure さん、そしてクラブ員達も集まり、四国岡田さんには、鹿児島のダイワテスター もお見送りに来られていました。


左からgamagureさん、私、八重ちゃん、ペトさん。

 しかし、実は磯割りが悩みのタネだった訳です。ところが、未来丸が入港した 時点で悩みが半分に。既に早崎ハナレと下村瀬は、押さえてきたとの心強いお言 葉。これも天候的な条件で、昨日が他船が入っておらず、朝から押さえられたとのこ と。船長に感謝しながら、参加者にはクジを引いてもらい、大体の瀬割りをしました 。
 でも現実には、クジビリのグループまで「何が何でも手打西磯がいい」と言っ たり、某クラブの会長は「絶対、下村」などと言い出す始末(笑)。
 結果として、早崎ハナレ、早崎の地、ダイスケ、上村、下村、下村の地に乗っ て貰うことで、皆納得。


幾多のドラマを生んだ早崎のハナレ

 私とAさんだけ、片野浦で降りることにした。とは言え、禁漁区の「赤瀬」当 然、オナガは、デカバンが狙える磯だ。
 ちょっと、早崎のハナレで他船の客とのトラブルが有ったが、さすが未来丸の 船長、さっさと片付けてくれた。しかし、このことが後で尾を引いたが、今回は 、あえてその事には触れません。


赤瀬から三角の向こうに早崎のハナレが見え恨めしい(笑)。

釣り開始

 さあ、全ての渡礁が終わり、私とA木さんも無事赤瀬に磯あがり。手打西磯に 比べたら、多少期待も落ちるが、このところロクマルが相次いで、釣られている 片野浦きってのオナガ場だ。
 しかし、時間は、まだまだ午後3時前。風も殆ど吹かず、真夏のような暑さの なかで、仕掛け作りよりもまずは、ビールを流し込んだ。
 私は、あまり足腰が強くないので、比較的移動の少ない中段高場で釣らせても らうことにした。A木さんは、先端早崎向きに釣り座を構えている。


A木さん。今回、初めてご一緒した。

 A木さんとは、今回、初めてご一緒したが、とても礼儀正しいいい方で安心し た。
 そして、いよいよ夕マズメ。
 しかし、これまでの経験で、手打西側と片野浦の違いは、手打西側を強い本流 が走っており、西側だと、明らかな朝、夕のゴールデンタイムというのが、存在 するが、片野浦だと、時間帯に関係なくポツン、ポツンとオナガが出てくる印象 だったので、特に興奮するマズメを味わったことはなかった。
 そして、不安的中で、何の動きも、エサも捕られないまま、夕マズメの時間が 終わっていった。


沈み行く夕陽。何も釣れず物悲しくも切ない。

夜釣りのざわめき

 ついに陽が落ち、夜釣りタイム。私は躊躇せず4号竿に持ち替え、電気ウキの 半誘導での沈め釣りで深くさぐっていくことにした。
 午後8時過ぎに、いきなりのアタリでチモト切れ。オナガかと期待したが、そ の後イズスミが釣れ、がっくりときた。
 しかし、またもアタリ!あわせるといきなり沖へ出ようと右に左に走ったので 、青物かと思ったが、浮いてきたのは、何とゴーマルオナガであった。A木さん に掬って貰い、ちょっと安心。A木さんも3号竿が凄い曲がりを見せたが、バラ シ。その後もバラシが続くも、良型シブダイ、シロテンをゲット。私もシロテン を釣り上げ、そこそこ楽しい夜釣りとなった。
 こんな感じで夜釣りが出来るなら、こりゃあ期待も出来るねと二人で話してい るとそのうちさっぱりエサもかじられなくなる。
 沈黙の時間が続いたが、午後11時位か、再びオナガ特有のウキをひつたくる アタリ!こいつは、先ほどのゴーマルより強烈だ!
 右のシモリに突っ込もうとして4号竿をぐんにゃり曲げたが、何とか持ちこた え、無事、浮かしに成功。明らかにさっきのよりデカイオナガだ! しかし、何とタモを手元に置いていなかった! 慌てた私は、A木さんに助けを求めたが…、救援の手が差し伸べられる前に、竿 が無常にも天を指した。
 魚は、見ている前で翻って消えた。見るとかなり太目の針「閂マダイ針9号」 が、伸びきっていた。強烈な右シモリへの突っ込みで恐らく、針が伸びたのであ ろう。


遠くでナポレオンに笑われているかも知れない。。

 残念で目の前が暗くなったが、自分のミスだ。しかし、これまで何度も寸前での バラシを味わってきた。これこそオナガのスリリングな楽しみなのだ。
 またも沈黙の時間が続く。ついに夜明けを迎えようとするが、何らゴールデン タイムは、やってこない。内心、手打側では、今頃楽しいだろうなあ〜と想像す るが、まさかその想像が現実のものであったとは!
 朝方?A木さんが、何とイセエビを釣り上げる。美味しいお土産ゲットだ。 しかし、ついにオナガのアタリは、捕らえることもなく、朝を迎えてしまう。

お試し真昼間のアジ作戦

 朝の仕掛けに変えて、流すが暫くは、生体反応すら感じない。しかし、午前7 時過ぎから、少し餌取りが見えたり、魚の影が見えてきた。クチブトも見える。 とてもオナガの出そうな流れではなかった。試しにクチブトを釣ろうとしたが、 意外と活性が低い。深〜く、沈めて、クチブト1尾手にするが、何となく虚しく なって、午前8時半には、竿を畳んだ。
 もう釣りを止めて、ヘソ天でもするかと考えたが、クーラーの中にマーケット でわざわざ八重ちゃんから買って貰ったアジのパックが入っていたのを思い出した 。
 折角、買ってくれたのにこれを使わなかったら…八重ちゃんの怖い顔が目に浮 かぶ(笑)嘘ですよん。
 それではと、半信半疑、こんな真昼間カンカン照りの天気で、死んだアジでイ カなぞ釣れる筈がないと思いつつ、エサを使ったという証拠を残さなくてはいけ ない私は、イカ仕掛けを海に放り込み、置き竿で、休憩とした。
 すると暫くして、何とウキが寝たではないか?!思わず竿を巻き上げると、ア オリが付いているではないか!喜び勇んで、巻き上げたが、さすがにアオリにが ま磯マスターモデルMHは、固過ぎるのか、途中でバラシてしまう。 でもこれで釣れると解れば、こっちのもの、その後暫くして、オミヤ用アオリイ カを無事、釣り上げてこれにて納竿とした。

さあさあ皆さんの釣果は?

 時部の釣りをしている時も、とても他の方の釣果が気になっていた。今回の計 画者として、是非皆にいい釣りをして欲しかった。
 特に四国から参戦のペトさんには、何とか甑手打のオナガの引きを味わって欲 しかったので、時々電話で聞いてみたが、最終的に朝からロクマルが釣れたの吉 報が入る!自分のことよりも嬉しかった。また、同行の岡田さんやgamaさんにも ロクマル近いサイズが釣れているらしい。
 さあ、いよいよ回収だ。私は、船首で、各磯での皆さんの表情を見ながら回収 した。早崎のハナレ、ロクマルレベルで数枚、そして磯遊人さんのダイスケでも ほぼロクマルほか多数、下村でも最大のロクサンやロクマルクラスが!また、早 崎の地でもロクマルが〜、なんと殆どの磯で、大物オナガが釣れていた。残念だ った磯も有ったが、大型オナガのバラシを体感したとあって、主催者としてこれ まで最高の結果となり、とても記念すべき釣行となった。


O田さん、磯遊人さん、私。

 当然、帰りの船でも皆笑顔。ロクマルを仕留めたペトさんは、やや興奮気味に 甑の磯群に別れを告げていた。

最高の釣り会

 今回は、最高の条件に恵まれ、色々な出会いもあり、そして何よりも大型オナ ガとの出会いも数多くあった。計画者冥利に尽きる釣り会となった。 また、自分で釣れたオナガはゴーマルだが、これが最小サイズなんてこと…普通 は考えられないが、気分爽快だ。
 実は少し前も手打に乗り込んだが、その時は天気最悪、西磯の海すら見れなか った。しかし、そのような経験があるからこそ、自然の有り難味、西磯への憧れ 、オナガへの思いが高まり、悦びも一塩となるのだ。
 余談だが、同じ未来丸で翌日、十数名の釣り会が有ったそうだが、その時は殆 どオナガ不発で、最大で52センチだったらしい。 自然とは不思議なものです。今回、手を広げて迎えてくれた手打の海に感謝。そ して未来丸船長に感謝。
 そして、参加して頂いた皆さんに感謝します。ただ来年は私も西磯に上げてくだ さい(笑)。

本日の結果

釣果; グレ3尾(オナガ50cm,45cmクチブト35cm),シブダイ(シロテン)1尾,アオリイカ1杯




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