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2006
REPORT

.14


最新の釣行報告 2006年10月8日
鹿児島 上甑 里 沖ノ島  スベリ


■行 程 2006.10.08 天候晴れ 大潮 満潮 20:20前後(304Cm) 波高2.0m? 10.09 天候晴れ 中潮 満潮 09:00前後(311Cm) 波高1.5m? AM09:30(10.08) 熊本出発 PM1:30 阿久根着 PM02:30 出航 渡船 藤丸 AM03:30 上甑 沖ノ島スベリ 渡 10.09 PM1:00納竿 PM02:30 阿久根着 PM04:30自宅着
■同行者 青い目の魚さん
■タックル LOD:がま磯RZ3-53,がま磯ヒラマサ,がま磯GV175-53,がま磯G V1.5-53 REEL:ダイワトーナメント-Z4000,インパルト2300,6000RS
■渡 礁 鹿児島県上甑島 沖ノ島 スベリ瀬
■仕掛け (昼) 道糸 SUNLINE 松田スペシャル競技ブラックストリーム 2.5号 ハリス SUNLINE 松田スペシャル競技ブラックストリーム2.75 号 針 がまかつ層グレ7号 ウキ 泉州フロートtype-T,プロ山元2B (夜) ハリス トルネード Vハード 6〜8号 針 がまかつ夜釣王6号 ウキ 釣研電輝円錐1号,ダイワ10号
■使用餌 撒餌;ボイルオキアミ3角(12kg),生沖アミ1(3kg),赤アミ1(4kg) 遠投まとめ剤,集魚剤 付餌;ボイル、オキアミ生(L)×1,甘エビムキミ×1

久し振りの磯




双子島。里でオナガを狙うとすると黒髪、沖の瀬、双子が有力。

 仕事の具合、或いは度重なる台風の影響で、もう三ヶ月も磯に行っていない。今回こそはと、クラブ員に声を掛け、万難を排して行こうと考えていたが、またもや台風が、さらには、同行予定のクラブ員がキャンセル。
 一瞬、またも行けないかと思ったが、気を取り直して青い目さんに連絡すると、行けますとのこと。また天候も何とか日曜なら治まりそうだ。
 私のたっての夜釣り希望で、今回は上甑の日帰り客の帰りに船に乗り、翌日の日帰り客と共に帰るという長丁場となった。

いざ沖の島へ

 青い目さんの車で朝からのんびりと出て、昼飯を食って、出航地、阿久根に到着。釣り客らしき車は殆ど停まっておらず、不安になったが、久し振りに里の瀬渡船 藤丸を発見。客は何 と3名しか乗っていなかったし、その帰便に乗ったのも我々2名のみであった。よほど釣れない状況であろう(笑)。
 ともあれ、私は、船長と久し振りの会話。黒神は風が強いとのことで、沖ノ島(沖の瀬)に降りることにした。釣場を決めると、二人で大の字(笑)。船は軽く揺れながらもやがて里沖に到着した。
 さすがに、台風の影響か少しうねっており、安全なスベリに降りることに。右側すぐ隣には、かって薄墨名人や山元名人が60オーバーを釣った、沖ノ島コゴ瀬が見えている。


沖ノ島コゴ瀬。数々の大物伝説が聞かれるA級ポイント。

 スベリは、広い磯だ。10人は竿出し可能だ。そんな広い磯で私達は、とりあえず正面を釣ることに。かなり潮はふらついて、右へ左へ流れている。今回の釣りは私にとって、泉州ウキのフィールドテストでもある。 早速、G5のtype-Tをゼロスルでセットし、釣り開始。潮は渦巻いており、軽く揉まれたりの状況だが、やがて少し沈み込んでいく少し水潮のようだ。
 まだ海は夏のようだ。何の反応もなく、エサを取られる。私は、ウキ下をヒトヒロ半で調整し、やや張り気味に流していく。

泉州ウキ初釣果

 暫くすると、馴染んだ直後、泉州ウキがスッと海中に引き込まれた。夏特有の強い引きだ。しかもなかなか弱らない。浮いてきたのは、36cm程度の元気なオナガ。久し振りのグレに感謝。ホッと安堵のスタートとなった。
 今回は、泉州シャクも初使いだったが、とても素晴らしいシャクだ。手触りもよいが、さらにこれまでのシャクに比べると格段に遠投力が違う。勿論夜釣りでも使いやすかった。なお、洗っても汚れが落ちやすく、皆さんにお勧めのシャクだ。
 しかし、海の変化が急激だ。あっという間に激流となり、ポイントを船着きに替わることに。しかし、ここはエサトリばかりで、陽が暮れ始めた。


船着きは、風裏で足場もよく夜釣りには良さそうだ。

 暫く休憩して、夜釣りを3号竿、6号ハリスでスタートすることに。 大潮、中秋の名月はさすがに明るい。広い磯場もライトがなくても歩けそうだ。 気分もよいが、残念ながら魚は釣れない。青い目さんと並んで釣るが、あまりのフラフラ潮に、船着きポイントを諦め、正面へと移動した。

青い目さんが大物ゲット

 相変わらずの変化の著しい潮に閉口していたが、何となくいい雰囲気に。 その時、青い目さんから「タモお願いします〜!」の声が。
 見事なフエフキダイ。70cmを釣り上げた。いよいよ時合か。私もポイントに戻って再スタートするが、よいアタリは、イズスミだ。オマケに風も強くなった。私は業を煮やして、ヒラマサ竿にカ ゴ仕掛けに変更。風の強い先端に立ち、せめてマダイかイサキでもと思い、振ってみることにした。
 何とかお土産をと、打ち返すが、ここでも釣れたのはイズスミばかり。朝から船長が見回りに来てからの話だが、「ここはカゴでウキ下、4本位で攻めると面白いよ〜」私は、カゴ釣り 竿を仕舞ったばかりで、しかもウキ下1本半位で流していた。 (早く云えよ〜)とは、私の心の声だが、苦笑して、手を振った。
 よいところもなく、夜釣りは終わったが、後、半日有る。何となく余裕も有る気持と、疲れが交差した複雑な気持ちだ。
 朝になっても潮は、ゴーゴーと流れ、所々渦巻いていた。私は、ゼロスルを諦め、 2Bの半遊導に錘段打ちで、船着きを釣ることに。
 やがて朝マズメも逃し、何となく気を緩めていた頃、正面で釣っていた青い目さんに待望のグレ。とても釣りにならないと思っていたポイントだったが、ちょうど、潮が、緩い足元狙いが功を奏したようだ。


大物フエフキをゲットした青い目さんの勇姿。

 私も正面で釣ってみることに。なるほど足元側なら釣りになるようだ。そして、暫くすると私の釣り人生で忘れられないほどのバラシ体感を味わうことに。
 しかし、エサトリが多い。生オキアミだと、反応なく取られ、ボイルだと食いそうな気配がない。昨日全く反応しなかった甘エビのムキミを再び試してみることに。 足元左から入れ、ジンワリと右へ流れ、やがて急激な潮に揉まれるまでが、狙いだ。

素晴らしい体感

 ボンヤリと流れ、やがて激流に吸い込まれたと思ったが、少しウキの引き込まれが早い。とりあえずアワセをくれると、ガツンとアタリ。あっという間に竿が満月に。足元めがけ突っ込んできたようだ。ん、デカイと思ったが、ただ耐えるのみ。反撃のチャンスをうかがったが、スッと穂先が跳ね返った。チモトがすっぱり切れていた。 これはオナガではないかと思えた。引きの感じからすると、50オーバーかと思える強い引きだった。
 昨日から竿を振っているので右手の腱鞘炎が痛かったし、眠気もあったが、やる気になった。今度来たら逃さないぞと、ハリスを結び直した。


沖ノ島沖向きの正面潮は急激に変化した。

 先程は、少し油断も有り、先手が取れなかった。反省しながら、次にアタリがあったら、ここに足場を移し…などシュミレーションをしながら次のアタリを待った。20分位たっただろうか。
 また、殆ど同じ状況で、アタリ。即座にアワセを入れた。一瞬時間が止まったように反応が無いような時間があった気がしたが、直後、ものすごい引き。1.5号のGVが海中に突き刺さりそうになった。何とか前に出たが、50のオナガでも出なかったドラグが、フル回転でジージー悲鳴をあげている。甲高い金属音のような糸鳴りが続く。魚は全く止まらない。出っ放しで、ドンドン海中に突っ込んでいく。仮に浅場だったらこの時点で、アウトだったろう。恐らく15秒以上、ドラグが出ていき、根に潜られたかのように止まった。
 青い目さんもタモを構えて、エールを送ってくれる。私は軽く聞いてみるが、てっきり根に持って行かれたかと思った。 しかし、魚は、深いところで平然とじっとしている感じだったのだ。テンションの掛かった重いリールを二度ほど巻くと、再び高速で少し横に突っ込んでいく。
 残念ながらそこでアウト。私と大物を繋ぐ一本の糸がテンションを失った。道糸とハリスの直結部分から切れた。体制も万全のつもりだったが、約30秒位のことだったのか、長くも感じたし、短いやりとりのようでもあった。リールを二回転しただけで、何も出来なかった。取れそうになかった。もしオナガで有れば、60オーバーは間違いないだろう。久し振りの記憶に残るバラシ。放心の後、笑いが出てくる天晴れなバラシだ。

記憶に残るバラシ

 その後、35cm位のクチブトを釣り上げ、カツオと戯れて、長い釣りを終える。腱鞘炎が痛み、11時に納竿とした。
 結果だけだと寒い釣りだが、振り返ると今回の釣りは、あの強烈なバラシに尽きる。帰りの船で船長に話すと「ヒラマサか もしれんね〜」と云っていたが、ヒラマサは何度も釣っており、あそこまでの突っ込みはしない。石鯛もあり得るが、それにしては速度が速い気がした。私はデカバンオナガだったと勝手に信じることにした(笑)。今もあのスプールの高速逆転が目に浮かぶ。釣ってなんぼの釣りだが、釣らずとも興奮した。
 「ありがたや」という言葉が有るが、出会えただけでも有り難い体感だったと思える。だから釣りは面白い。また出来るなら出会いたいものだ。

本日の結果





釣果;グレ2尾(クオナガ36cm,クチブト35cm),カツオ1尾



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