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2007
REPORT

.11


最新の釣行報告 2007年06月09日
鹿児島 手打 野崎(船フカセ) 


■行 程 2007.06.09 天候晴れ 小潮 干潮08:30前後(120cm)波高1.0m
21:00 熊本出発  01:00 牛深着 02:00 出航クイーンパートナー 4:30 手打着 14:00 納竿(船フカセ)
■同行者 T永さん,turumikuroさん
■タックル LOD:がま磯インテッサ2-53 REEL:ダイワ トーナメント ISO-Z REAL FOUR 3000 LBD
■渡 磯 鹿児島 手打 野崎周辺での船フカセ釣り
■仕掛け 道糸 SUNLINE 松田スペシャル競技ブラックストリーム 4号 ハリス SUNLINE 松田スペシャル競技ブラックストリーム5〜4号
針 剣華グレX10〜8号 ウキ 泉州フロートtype-T G3,1号
■使用餌 撒餌;ボイル2角(6kg)生オキアミ1角(3kg),赤アミ1角(4kg),集魚剤(gpV9) 
付餌;ボイル,オキアミ生(LL)

初めての挑戦



憧れの野崎のハナレ。空いていたが乗ったことはない。

 一帯の大グレシーズンも残念ながら終わりを告げようとしている。 しかし、前回、鷹島にて不完全燃焼の釣りの餌も渡船釣具屋に残しており 渡船の無料券も残っているとなると 行かない理由が見つからない。
 今年も大型オナガを手中に収めることなくシーズン前半を終わろうとする 私には、悲痛な?秘策があった。
 磯釣師として、まさに禁断の技、船からのフカセ釣りだ。 牛深発のクィーンパートナー号は、甑地元の渡船に客を渡すと、後は空いている。
 私は、その船で 磯感覚のフカセ釣りをやってみようと思ったのだ。 もちろん、私も初めての体験、船長も初めての経験だ。

憧れのあの磯で

 私の計画に乗ったturuさんとT永さんと共に、私達は、気楽な気分で船に乗り込んだ。
 やはり磯釣りに比べると、荷物パッキングなどに気を遣わなくて良いし、天気もあまり気にならない。船酔いが少し気になるが、この日はベタ凪、全く気にならなかった。
 午前5時前には、手打港に着き、7名の磯釣師を現地渡船の久丸に乗せた。 客を降ろした後、久丸にエサを渡す予定があり、暫く待つ間、船釣りの準備をし、 QPの船長と戦略を練る。
 ここ手打には、おおよそ3艘の瀬渡し船がおり、実のところなかなか希望の磯には乗れない。 今年、我々は最も興味深い野崎の沖に僅かに浮かぶ黄金瀬回りで釣ってみることにした。


微かに浮かぶ黄金瀬。数々の逸話を聞いている。


 すっかり夜も明け、手打のオサン瀬を左に見やり、やがて白鼻赤鼻、そして野崎が見えた。何とハナレには誰も乗っていない。当然黄金瀬にも客は居なかった。世の中とはこんなものなのか。
 とりあえず、一帯を流し、魚探を確認した。全体的には、30m以上の水深、しかし、野崎のハナレから黄金瀬の間は、なだらかな斜面や急激な海溝も有り、一気に底が20mとなっている。魚探には、17m付近に魚影も写り、そうなるともう居てもたってもいられない。船のアンカーを降ろして、釣り開始とした。

さすが一級ポイント

 3人で並んでマキエを撒くと潮は沖に程良く流れている。沖にといっても、この場合は、黄金瀬に向かっている。普通、磯からではあり得ない潮通しだ。
 早速2号竿に4号道糸、5号ハリス、針は、剣華X10号のG3スルスルで狙う。 しかし、予想以上に潮が速い。どんどん流れて、すぐウキは見えなくなる。
 早速、turuさんにアタリ。何とグレだ。やがて私にも。この時期のグレは、よく引く。2号竿ががっり曲がる。やっと浮いてきたのは、 40cm程度のクチブト。
 この釣り方で釣れるのか不安が有ったが、さすが屈指のA級ポイント。これで釣れると解り、一層やる気が出た。
 しかし、まさに感の釣り。糸を出しながら、指に伝わる僅かの反応で合わせる釣りだ。潮の流れが速く、ガン玉を増やして、数尾釣った。
 何れも35cm位から、45cm位までの元気なクチブトだ。船からの釣りは、磯と違って瀬に潜り込まれる心配が殆どない。引きを充分堪能出来る楽しめる釣りだ。
 そこそこ釣っているうち、潮止まりなのか、潮が動かなくなった。 黄金瀬を挟み、沖側にポイントを替えることにした。


私達は、GPSを見ながら、ポイントを黄金瀬沖向きに変更した。

船でもバラシ〜!

 ポイントを替えるとまた潮が動いている。磯釣りの時は、あり得ないが、沖にいると意外と、潮が流れているものだ。
 そこでも、アタリ!かなり沖目だが、元気なグレだ。しかし、T永さんは、まだ釣っていない。焦りを感じたのか、フカセ竿から、船竿に持ち替え、カゴ釣り仕掛けで流し出して見たら、足元で何といきなりアタリ!
 かなりの引きだ。早速、タモを持ち待ちかまえていると、苦労の末、浮いてきたのは、58cmの体高のある見事な茶グレだ!
 あらら〜、足元にいたのか!私のスルスルでは、恐らく流れが速く、十分なタナが手前では取れていなかったと思い、早速1号ウキに仕掛け変更。タナ竿1本前後で、攻め直すことにした。
 暫くして、ひったくるようなアタリ。明らかにパワーが違う! きた!きた!これだ〜!ちょっと、穂先に糸が絡むアクシデントが有ったが、何とかクリア。じんわり寄せては、ドラグから糸が出るの繰り返しだが、何とか浮いてきた!廻りが見守る中、よしこれならいけそうだと思った次の瞬間…
 まさかの針ハズレ。あ〜、船からでも釣れないのかと泣きたくなったが感傷に浸っている場合ではない。
 しかし、その後、そのようなひったくるようなアタリには、出会えなかった。それでも、さすが黄金瀬回り。魚影が濃い。エサトリは、ウメイロが数尾、それ以外のアタリは、全てグレなのだ。

グレ釣りは堪能したが

 35cm〜45cmのグレを17尾釣って、午後1時半納竿。釣れたのは釣れたが、大物バラシが悔やまれた。ただやはり磯に比べたらやはりスリルがない。面白味では、やや欠けるが、いつもいい磯に乗れない欲求不満は、解消できる。後一度だけ、早崎あたりでやりたいものだ。
 さらに、船に磯釣り客が帰ってきたが、予想通り全く釣れていなかった。やはり磯場と沖は、違う。今回、勉強になったのは、マキエさえ流れれば、どんな沖でも可能性があるということだ。瀬から100m以上離れ、竿1本ほどのタナで釣れるのだから、どこまででも狙えるということだ。


本日の釣果。見かけ以上にパワフル君だった。

おまけ話

 この店の渡船システムも正直解りにくい。甑渡船への取次は、13,000円。さらに離島の鷹島直行渡しは、12,000円。これは、解らなくもない。甑取次は、地元渡船に瀬渡し料を払わなければならないからだ。しかしこの店では甑渡船取次にサービス券を出していて、5回行くと、次は無料券が使える。
 しかし、鷹島だとサービス券は使えないし、甑の船釣りでも使えないという。 本日、サービス券を使わせて貰ったことで、オカミさんが「今日は大赤字」と呟いていた。気持は解るけど、それだけお金を使ってきてるのに…寒い呟きだ。ここの渡船利用の客も減る一方で、思わず私はこの店の甑撤退を心配していた。

本日の結果

釣果;グレ 17尾(35〜45cm)

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