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2002
REPORT

.10

最新の釣行報告 02.02.09
長崎県 男女群島

〜初の男女でほろ苦いデビュー〜

 結論から書きますと、最悪の天候で、釣果も男女とは思えないほどの貧果でした。 釣行記書くのもちょっと辛いですが、いかに磯釣師夢の島といえど煌びやかな話だけではない事を記すために 書きます。それでも男女群島はやはり夢の島です。

DATE2002.02.09 中潮 満潮 08:00/19:00前後 波高3m→
天候: 冬型となるので9日は北西風。日中の気温は平年より1,2度高い。10日は北西の風、強く 曇り時々晴れ。ところにより一時雪か雨。11日も北西の風。曇り一時雪か雨。
行  程 02.09
am11:00 熊本出発 pm3:00 平戸口出港 ブラック・ヘラクレス(あじか磯釣りセンター)
pm7:00 男女到着 男島シロに渡礁
02.10
am10:00 瀬替りするも磯名不明
pm4:00 渡礁した磯では危険との判断で またも瀬替わり
pm4:10 瀬名は不明だが、恐らくハナグリ島に渡礁。
02.11
am4:00見回りの際、乗船。この後、天候不良のため瀬上がり出来ず船で待機。
pm1:00 平戸口帰港。pm7:00自宅着
同行者muchojin,matsu,koz 氏(全員夢釣人)
タックル別項で紹介
仕掛け昼:フロート3号/ハリス3号 夜:サスペンド10号ハリスフロート8号 /昼:雲水ウキ3B〜5B 針 グレ一番7〜6号,夜:電気ウキ1.5〜3号 針 真鯛11号,小鯛11号



男女群島の磯間に勇姿を見せるブラック・ヘラクレス

男女群島釣行での準備物

竿 昼用:(1)がま磯VR2号5.3m (2)がま磯グレ競技用1.75号5.3m 
夜用:(1)NFT4号5.2m (2)ダイコー4号5.3m
玉網:NFT5m(45cm径)
リール&ライン 昼用:(1)SHIMANO BBXテクニウム3000
 @GOSENフロートラインEX磯2.5号150m
 AGOSEN HIGH SUSPEND111 2.5号150mm
 BSHIMANO DURA HISPEED LIMITED3号150m
昼用:(2)DAIWA TOURNAMENT-X2500LBA 
 @SUNLINE SIGLON磯スペシャルフロートタイプ2.5号150m
 ASANYO APPLAUDサスペンド磯 2.5号150mm
 BGOSENフロートラインEX磯4号150m
夜用:DAIWA TOURNAMENT-S6000T遠投 
 @GOSENサスペンド10号300m
ハリス 昼用:シーガーグランドマックス1.7号,2号,2.5号,3号,4号,5号
トルネードSV3号
夜用:シーガーグランドマックス8号
ハリ 昼用:がまかつ伊勢尼,グレ一発,ヴィトム,くわせグレ, オーナーカットグレ,etc,4〜7号
夜用:真鯛,小鯛,オナガ9〜12号
ウキ 昼用:雲水ウキ etc.約30個
※今回、特に本流釣りをイメージして大粒のウキを準備
夜用:電気ウキ 3号,1.5号(2),1号,0.5号を準備
その他 コンパクト寝袋,寝袋カバー,バーナー(EPI)
クーラー35l×2,25l×1, バッカン43cm40cmの2
ドンゴロス3,ヘッドランプ2

楽しい計画

 もう2週間も前から頭の中は、男女一色になっていた。 男と女の群れる島?なんて馬鹿な事を考えながら竿とリールを 奮発し、既に道具揃えも海外旅行でもやらない10日前から 開始していた。これこそ、究極の釣りの楽しみと云えるかも知れない。
 さて、天候も気になりながら、yahoo!掲示板で知り合いになり 今回、男女釣行決定の発端となったtetsuさん、isogureさん達とお会い出来ればと 少し早めに熊本を出発。
 無事、お二人と会える。悪条件ながら、お二人ともきっちり20尾程度 釣っておられる。ふむふむ。さすがです。(その時までは、ある意味男女では これが当然とも信じていたのだが…。)
 さらに、早く着いたお陰。早めに出航しようということになったのだ。 船は、まだ新しいブラック・ヘラクレス。予定より2時間早く午後3時出航!
 さあ、わくわく。船は快適に飛ばし、男女到着。しかしかなりの強風。西側 は当然、渡礁不可能。男島の風裏に渡礁。さあ、いよいよ始まりだ。


写真で見ると静かに見えるんですが風速は10m以上。

オナガを狙って

 まずmuchojinさんとmatsumさんが、先に渡礁。続いて私とkozさんが「シロ」と 云われるポイントに降りた。
 ビールを飲んだら、早速夜釣りの仕掛け。何とか今夜60オーバーのオナガを 釣って、後の日程を余裕にしたいなんてアホな事を考えていた。
 しかし、磯はどこも強風。なんとか1カ所、風が当たらないところを発見。 夜釣りタックルで、電気ウキ1.5号をセット。撒き餌は、殆どオキアミにパン粉を少々混ぜ パラリパラリと瀬際に撒く。 電気ウキが、ゆらり〜ゆらり〜。いい感じなのだが、アタリはない。しかもここは 瀬渡船の基地になっているのか、頻繁に船が通る。 それでもめげずに竿を振る。1時間2時間。時間だけが過ぎでゆく。自分だけが 時から引き裂かれていくような。
 結局、辛抱強く僅か1時間の休憩を含み、夜明けまでやったが、当たったのは 僅かにキンギョ2尾のみ。 気分を切り替え、そのまま、沖向きで昼のクロ釣りに突入する。


男女の磯は荒々しい岩だけではなく、ちゃんと緑も有る。

焦りの瀬替わり懇願?

 早速、撒き餌を作り撒いてみる。今度はオキアミにアミを混ぜ、集魚剤を入れ パン粉1キロをブレンド。
 かなりの強風に叩きつけるように足元に撒き餌を撒く。魚は一切見えてこないる あれれ。男女ってこんななの?期待が少し揺らぐ。 道糸は3号、ハリスもピンクのトルネードSV3号を結び、針はグレ一発の7号でスタート。 堪らず、足元からゆったりと流してみる。さあ、ウキが消えるのを今か、今かと待つ。
 しかし、何時になってもウキへの反応はないのだ。 随分と沖へ流してみる。二度ほどウキが消えたが、強風にかなり道糸がふけており アワセが入れられない。
あっという間に、午前10時の船が見回りに来る。
ポータ君「どーですか?釣れてますか。ここで、もうちょっと頑張りませんか?」
私「うえーん。二人でまだ一尾も釣れてませーん。替えてくださーい!」
ポータ君「…………」
船長「よし。瀬替りしましょ!」
さっさと荷物をまとめ、船に乗り込んだ。


男女の切り立った磯は、すなわち海中の複雑さを意味している。

初の対面。男女のクロ

 男島を離れ、船はゆっくり瀬を確認しながら進む。期待の瞬間。 これからどんなドラマが始まるのか。淡い想像が頭を駆けめぐる。
 やがて船が止まる。 ポーター君に磯名を確認するが、解らない。 そこで船長が一言。「ここは、一昨日、60オーバー釣れてます。 頑張って下さい。ポイントは、特に左端がいいです。」
 期待も膨らむ。私とkoz氏は、颯爽と飛び降りた。 随分、広い磯だ。風裏も有り、ポイントも広い。船長お薦めの ポイントに立ち、海を眺めてみる。
 海は大きな振幅で上下左右に揺れており、これまで見たどの海より 素晴らしい。酸素をよく吸収し、手前のサラシ、沖に向かう潮目。 まさに絵に描いたような磯と青い海。
 撒き餌を入れてみる。足元からスーとサラシに入り拡散していく。 ただ、惜しむらくは、潮は、ゆったりと右から左に本流に向かい 流れているというのに…左からの強風。
 どんなに仕掛けを右から左から振り込んでも、道糸は右にふけ、 ウキはじりじり右に流されてしまう。 ウキは3Bを装着。足元を、ゆったりと責めたのち、 何投か直接沖目を狙うがどうも、狙いの潮目に届く前に、コースから 外れてしまう。風に煽られすぎないようにウキを5Bに変更。
 とりあえず、イスズミが食った以外、餌取りもいないようなので、 手前に投入、道糸を修正しながら、余分を出さないよう少しずつ流してみる。 すると、うまく潮目に乗った。
 沖目を漂うウキがフッと見えなくなる。とっさに合わせると クーンと竿に乗るアタリ。 浮いてきたのは、キロクラスのクロ。男女初めてのクロとの出会いだ。 早速、締めて、海水に浸したドンゴロスに納める。
 ここ、男女では、船の見回りが定期的なのでクーラーも持ち込まない。 餌もその都度分を船から降ろす。その方が、瀬替わりに素早く対応できる。 ドンゴロスに詰めたクロを船のクーラーに返すのだ。
 さあ、次だと焦る気持を押さえながら投入を繰り返す。 しかし、後は続かない。すばらく粘るもそのポイントをkozさんに譲り 自分は、船着きを狙ってみることにした。


写真では解りにくいが波の振幅は大きく潮切れもいい。

男女群島の底力

 ポイントを変え、気分転換。 船着きは、先ほどのポイントと異なり風を巻き込まない完全な風裏。 潮も小さく、殆ど潮はドロンと止まった状態。沖は流れているが 手前は殆ど動いていない。 ウキを入れてみるが、魚の気配すらあまり感じられない。 数十回、投入を繰り返すもやっぱりだめかと…諦めたとき 海の表情がにわかに変わる。
 左側からの動きのある流れが船着きのポイントにも現れてきたのだ。 ちょっと沖目には、潮目も確認出来た。 ここぞとばかり、少し遠投して、潮目の手前に投入。じっくり潮目に 入るように道糸をジリジリ出して調整。
 その時、スッとウキが消える。半信半疑でアワセを入れると 竿がしなり、獲物は急速に手前に寄ってくる。新しい竿がまのVR2号で難なく 止める。これねもまた新調のリール、BBXテクニウムもブレが無く ピッタリ相性がよい。
 数度の突っ込みに耐え、浮いてきたのは45cm、1.6kg、結果本日最大の クロ。しかし、この男女では、ヘタをするとリリースサイズだ。

 この後、同じ潮で、何とか、4尾を追加。6尾を釣ったところ、4時を 向かえ、さあ、これから入れ食いかと思った矢先、潮も替わりさっはり食いが止まる。
 やがて、船の見回り。
船長「ますます時化てきたよ。ここでは、夜釣りも危険なので、瀬替わりしましょ。」
私「え〜っ、ここ気に入ってるんですけど…」
船長「瀬替わりです。」




至極の夜か試練の夜か

 仕方なく船に乗る。 よく解らないが、ハナグリ島だろうか。女島の灯台の光が彼方に見える。 「時化るので用心してくださいよ。」と降ろされたところは なんと、石鯛釣り場のように切れ上がった断崖絶壁。 階段状に段差のついた足場は、畳一畳より狭く荷物を置いたら、横になる どころか、座って足も伸ばせない。
 船から貰った温かい出来たての弁当をぱくつきながら廻りの磯を見渡すと 客。客の数がおびただしい。 やはり、風をよけ避難する磯は、限られており、釣師はそこに 集められているようだ。
 食事をしながら暫く廻りを見ていたが、全く竿は曲がらない。 実は、昨日から廻りの磯を見ているが竿が曲がったのなんて見たこと無かった。 とにかくひどく釣れていない。夢の島もさすがに天候には勝てないのか。
 
 夜釣りの仕掛けをのんびりとセット。3号の電気ウキを装着。これからの 夜釣りに備え、荷物を整え、明るいうちから撒き餌など打ってみる。 撒き餌は、スーっと深くゆっくりと沈んでいく。瀬は、真っ直ぐ切れている。 まさにオナガの瀬だ。 かなり疲れていたが今夜の夜釣りは、希望に満ち溢れていた。 それがまさか、試練の夜となるとは。


近くの磯では悪天候に備え回収も始まっていた。

命の珈琲

 日が落ちいていくと共に風がひどくなっていく。 陽が暮れると共に早速夜釣りを開始したが、ぼっとしていると睡魔が襲ってくるが ここはなんと、畳半畳。気を抜いたら海に真っ逆さまだ。
 しかし、二日目にして、一時間も寝ていない。何もアタリもなく 2時間も竿を握っていると、ちょっとした風にもよろけてしまいそうだ。 暫く休憩しようと、座り込むが、眠ると落ちそうになるほど足場は狭い。

 そのうち、冷たい雨が降ってくる。しかも向かい風。 ブルーシートを被ろうにも、被ると風に飛ばされるほど、風が強い。 じっとだだ耐える。そのうちkoz氏も諦めて、座り込む。
 無言の時間が過ぎていく。いや、実はなかなか過ぎていかないのだ。 ホカロンを足先に入れたり手で揉んだりするが、ちっとも温かくならない。 寒い。次の見回りの午前4時はほど遠い。
 ついには、叩きつけるようなヒヨウが降る。 避けようがない状態。睡魔と戦い、寒さと戦い、とにかく朝を待つ。 既に他の磯では、回収が始まっている。
 僅かのスペースを利用して、koz氏と風の壁を作り、 コンロで珈琲を湧かすことに。 大事に悴んだ手でカップを挟み、少しずつすすり込むと、それはまさに命の水。 イキを吹き返す美味さだった。恐らく金さえ払えば、どんなに美味いものでも あるかも知れないが、この珈琲の味は金では買えないだろう。


一番奥の島は女島?灯台の明かりが見えた。

男女との別れ

 珈琲を二杯飲んでなんとか凌いでいると、やっと見回りの船がやってきた。
「どーですか?」
「とにかく寒いです。船に上げてください。」
「それでは、回収!」
「夜明けに、どこか上げて貰えますか?」
「…時化が酷くなるので、もうだめです。」

 結果として、釣り終了。後は、冷えた身体を船の毛布で温め、波高5メートル以上の 海を逃げるように船はすっとんで帰った。
 結局、二晩泊まりで、なんとか釣りをさせて貰ったのは2日目の日中、瀬替り後の 6時間位だったろうか。 恐らく男女最悪の条件でしょう。船が大型化し、丈夫に安心になった分、行ったら行ったで 釣り場は限られ人は集注し、しかも一級磯とは云えがたい磯に立たなければならない。
 失敗の言い訳は山の数ほどでてくるが、やはり男女の磯群は素晴らしい。 目を瞑っても磯が、そしてあの振幅のでかい波が、頭の中を占領し尽くしてしまう。
 是非、また来たいと思う。またこの磯に立とうと誓う。 男女は、やはりすごかった。夢の島だ。





本日の結果

 結果、男女では最悪の結果。muchojinさん7尾、matsuさん2尾、私が6尾で kozさんは、○ボーだったのだ。 他の客も殆ど釣れていなかった。
今回の課題;
・どうしようない条件、もっと極端な仕掛けを挑戦しても よかったのではないか?
・磯の中でのポイント選定は、あれでよかったのか。
 
釣果;
 クロ800〜1600g 6尾 
 たまには、釣れた魚ではなく、食べる魚の写真を…。

次の日の我が家の奥さんの料理は、刺身にムニエル。さすが旬のクロ。美味いです。


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